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コラム本文

 

Vol.89 死後事務委任契約

 

Q 私は、独身で自分の死後に関する事務(葬儀・火葬・納骨、日用品の処分、生前の債務の支払、様々なサービスの解約など)がきちんと行われるか不安です。何か良い方法はありませんか?

 

A 結論から申し上げますと、信頼がおける人と死後事務委任契約を結んでおけば良いでしょう。
 死後事務委任契約とは、自分自身の死後に関する様々な事務、例えば葬儀・通夜・火葬・納骨・永代供養、生活用品や家財道具などの遺品の整理・処分、行政官庁への諸届、様々なサービスに対する清算手続や解約など、自分自身の死後に行わなければならない事務手続を、生前に、信頼がおける人に委任しておくという契約です。
 この契約を結んでおけば、自分自身が亡くなった場合でも、受任者が契約で定めた通りに事務処理を行ってくれますので、「自分の死が周りに迷惑をかけるのでは?」などと心配する必要はなく、単身者の方でも安心して暮らすことができます。ただし、受任者が速やかに死後事務を開始しなければなりませんので、委任者と受任者が定期的に連絡を取って、近況をわかるようにしておく工夫が必要です。
 なお、この契約は、信頼がおける方と公正証書で結ぶことが望ましいです。受任者に適当な候補者がいない場合は、専門家へ依頼することも可能です。

 

 

まとめ
 単身者の方など、自分自身の死後の事務処理に不安がある方は、死後事務委任契約を結んでおくと良いでしょう。




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